2025.11.09
エスティエム株式会社のブログをご覧いただきありがとうございます。
先日、非常に大切に乗られているトヨタのミッドシップスポーツカー、MR2 (AW20) のオーナー様より緊急でご入庫いただきました。

オーナー様は11月前半の3連休を利用して、愛車のMR2で雄大な富士山方面へドライブを楽しまれていたそうです。しかし、帰路の途中でパーキングブレーキを操作した際、ワイヤーが切れてしまうという予期せぬトラブルに見舞われてしまいました。
幸い、走行中にブレーキが効かなくなることはありませんでしたが、停車時の安全を確保するパーキングブレーキが効かない状態では、不安で運転を続けることはできません。すぐに当社へご連絡いただき、そのまま入庫となりました。



早速点検したところ、原因はやはりパーキングブレーキ(サイドブレーキ)のワイヤーが途中で断裂していることでした。
AW20型のMR2は、生産から長い年月が経過している旧車(ネオクラシックカー)です。ワイヤー類は金属でできていますが、長年の使用や、走行中の振動、そして水分の侵入による**サビ(腐食)**などにより、内部で劣化が進み、ある日突然破断してしまうことがあります。
特に今回は、長時間のドライブでワイヤーに負荷がかかったことが、断裂の引き金になったと考えられます。



パーキングブレーキは駐車時の安全を担保する重要な保安部品です。私たちは、MR2専用の新品ワイヤーを迅速に手配し、交換作業を行いました。
ミッドシップレイアウトの車両は、足回りやブレーキ周辺へのアクセスが一般的なFR車やFF車とは異なる場合もありますが、経験豊富なメカニックが確実にワイヤーを張り直し、パーキングブレーキの作動調整を入念に行いました。



✅ 交換後のチェックポイント
レバー操作時の引っかかりがないか。
規定の引きしろで確実に後輪がロックされるか。
レバーを戻した時に完全にブレーキが解除されているか。
全ての調整が完了し、パーキングブレーキ機能は完全に回復しました。



オーナー様には、修理完了後、安心してMR2でご帰宅いただきました。
エスティエム株式会社では、最新の車両だけでなく、今回のような旧車のメンテナンスや修理にも真摯に対応しております。楽しいドライブの記憶を、不安な気持ちで終わらせないよう、今後も皆様の安全・安心なカーライフを全力でサポートしてまいります。
大切な愛車の不調や整備に関するご相談は、ぜひエスティエムにお任せください!