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2026.02.20

【整備の深層】ホンダZの車検整備と、リヤエンジン車特有の「エア抜き」との闘い

いつもエスティエムのブログをご覧いただきありがとうございます。 今回は、先日車検でお預かりした**ホンダZ(シルバー)**の整備について、少し専門的な視点から振り返ってみたいと思います。

新車から25年、大切に乗られている一台。大きなトラブルこそなかったものの、ターボ周りの冷却水バイパスホース2本に水漏れを確認したため、交換作業を行いました。

しかし、ここからが「リヤエンジン車」ならではの難所でした。

執念のエア抜き作業

ホンダZやバモス、アクティといったリヤエンジン車は、フロントのラジエターからエンジンまで冷却水のラインが非常に長く、配管が複雑です。そのため、冷却系を触った後の**「エア抜き」**が非常にシビアになります。

現場では何度も何度もエア抜きを繰り返し、入念な試運転を経て「よし、完璧だ」と判断し、一度ご納車させていただきました。

再入庫、そして冬の寒さとの戦い

ところが1週間後、オーナー様から「後付けのデジタル水温計が上がり、警告音が鳴った」とのご連絡が。急ぎ再入庫いただき、徹底した再チェックを行いました。

原因は、ラインの奥深くに潜んでいた微細なエア。 折しも1月の中旬。一番冷え込む時期ということもあり、アイドリングだけではなかなか水温が上がらず、ラジエターファンが回る温度に達するまでかなりの時間を要します。

メカニックの独白 「昔からバモスやアクティのリヤエンジンには苦労させられてきたな…」と、若かりし頃の記憶を思い出しながら、他のお客様の作業の合間を縫って、何度も「試運転→冷却→エア抜き」のサイクルを繰り返しました。

ファンが回るのを確認し、水温が安定するまで粘り強く向き合い、ようやく本当の意味での「完成」を迎えることができました。

「言い訳」ではなく「徹底」を

正直に申し上げれば、一度のご納車で完璧な状態でお返ししたかったという悔しさはあります。しかし、こうした旧車特有の気まぐれな挙動に対し、最後まで責任を持って調整し切るのがエスティエムのスタイルです。

実はこの格闘の裏で、同時進行で**「緑のZ」「ミゼットⅡ」**の整備も着々と進めておりました。オーナー様の3台の愛車が並ぶ光景は、まさに圧巻です!

[ここに整備中の写真や、3台並んだ写真などがあれば挿入]


エスティエム株式会社 ベテラン車から最新車種まで、一筋縄ではいかない整備こそ、私たちの腕の見せ所です。

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